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2011. 09. 03  
物が壊れても、修理するよりは新しく購入した方が安い、とドンドン物を捨てる、物の溢れる現在の日本…。
どんな物でも修理して使い、または誰かに譲って、物の寿命まで使い切るインドとどうしても比較してしまう。

この夏、鉄男のランドセルが壊れてしまった。
肩ベルトの留め具がむき出しになり、背負うと背中に金具が当たって痛い、と言う。物を引っかける為のフックも無くなってしまっている。
鉄男が小学校に入学する時に、ジジババがお祝いにプレゼントしてくれた、鉄男自身が気に入って選んだマリンブルーのランドセル。今ではグレーがかったダークブルーだ(涙)

学校が夏休みの間に修理できたら、と思い、ランドセルを修理してくれそうな店を探したのだけれど、近所にそういうお店はなかった…。駄目元で購入先に持ち込んだところ、保証期間はとっくの昔に過ぎているにも関わらず、快く修理を受け入れてくれた。
しかも、「もし修理が始業式に間に合わなかったらいけないので…」と、代わりのランドセルまで無料で貸してくれた。

1週間ほどしてランドセルは戻ってきた。
くすんでいたマリンブルーのランドセルはピカピカに磨かれて、壊れていた金具は新品に取り替えられ、無くなっていたフックは新たに付けられ、傷んでいた箇所は補強・補修もされていた。
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修理して下さった会社からのお手紙まで添えられており、何だか作り手の温かい気持ちが伝わって、ジーンと感動してしまった。

鉄男も同じで、「わぁ、凄く綺麗になってる!!新品みたい!丁寧に磨いてくれたんだね。」
「これで6年生の最後まで使えるし、ピーちゃんにも使って貰えるかもね!」と喜んでいた。

「物を大切に」という想いがしっかり伝わった、嬉しい夏休みだった。

2011. 09. 02  
私のもう一つのインド関連ブログ「アッチャー?!インド生活」を更新しました。
日記の詳細は下記からどうぞ
ニューデリー日本人学校同窓会
2011. 08. 02  
春にピー助が幼稚園に通い始め、自分の時間が出来たら、あれをしよう、これをしよう、あれもしたい、これもしたい、と色々思い巡らせていた。実際の所、ピー助が家を出て戻ってくるまでの6時間、本当にアッと言うまである。洗濯・掃除・買い物・引っ越し荷物の片付け…。
作業の途中で「お母さん、これ読んで~」「お母さん、牛乳飲みたい!」等と色々言ってくる人が不在なので、仕事のはかどること!!ここぞとばかりに作業に集中して、段ボール箱も一箱、二箱と片付け、床の露出面積が広がっていく爽快感と言ったら最高である(笑)

さて、家の片付けもちょっと一段落ついたら、頑張った自分へのご褒美に何かお稽古事をしたいな、と思っていた。そして、最初の一歩に始めたのが着物の着付け。
学生時代に日本料亭で仲居さんのバイトをしていたこともあり、一応独りで着られるものの、お茶会や式典で着物を着る際「仲居さん風」な自分の着付けにずーっとコンプレックスを感じていた。
そんなコンプレックスを克服したいと思って、週1回3ヶ月間の着付け基本コースに参加した。
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着付け教室は毎回とても楽しかった。着崩れしにくいコツや、体型補正の仕方、美しく見せる裏技などを教授して頂き、「なるほど!そうやるのか!」と目から鱗だったり、実際にやってみて納得したり、毎回あっという間の2時間だった。
「ふくら雀」などの複雑な帯結びを教えて貰い、ペアになって結び合ったり、参加している方々の着ていらっしゃる着物や帯のセンスに刺激を受けたりと3ヶ月間本当に楽しかった。


着付け教室を終え、次なるステップに子供達と一緒に通い始めたのが書き方・書写教室。
週1回の教室通いと宿題のプリントをするのだけど、家事の合間に5枚づつ書くと気分転換にもなるし、バタバタ忙しい時も平静を取り戻せる。しかもはっきりと分かるほどに癖字が治ってきているので嬉しくて仕方がない。
チーコも一生懸命プリントに取り組み、最近では「字が綺麗だね、ってお友達に言われたよ~。」と嬉しそうである。子供達と一緒に「宿題やった?」「お母さんも一緒に宿題やろうかな~」と頭を突き合わせてプリントに取り組むのもなかなか楽しいものだ。
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着物、書写…。実は次なる狙いはもう定めてある。
「夢は密かに思っているだけでなく、どんどん周りの人に話すこと。そうすることで自分のやる気も高まるし、夢で終わらせず具体化させ、ついには現実のものとなる。」と励ましのお言葉を最近頂いた。
だから、敢えて自分を鼓舞し、夢で終わらせない為にここに書かせていただくことにした。

日本語教育能力試験に挑戦します!
学校に通うのは時間的・経済的・体力的にも厳しいので、色々吟味した結果、通信教育を申し込みました。
今から始めるので今年の試験には間に合わないけど、来年の試験には合格できるように頑張ります!!
さぁ、もう逃げられないぞ、私(笑)

今までの私の人生を振り返ってみると…。
通訳という仕事を通じて、人と人とを結びつける言葉の底知れぬパワーを実感し、今まで訪れたり、生活した国々では、見ず知らずの人を始め多くの方から救いの手をさしのべて頂いてきた。
親切にして下さった方々直接ご本人に恩返しするのは難しいとしても、自分らしいやり方で社会に恩返しをしていきたい。

日本で生活していくうえで、色々な問題を抱えて困っている外国の人は沢山いると思う。せっかく日本に暮らしているのに、日本を深く知る機会もないまま過ごしている人もいるだろう。
そんな人たちに、日本生活をもっと楽しんでもらえるように、着物・お茶・日本語…様々な日本を伝えたい。
まだ子供達も小さいので、具体的な仕事のやり方は決めていないけれど、「10年後のなりたい自分」に近づけるよう、必要な資格や技術を少しずつ身に着けていけるよう努力したい。


それからもう1つ、インドに関連して自分に出来ることはないか…
これからインドに転勤されることが決まっていて、不安で押しつぶされそうになっている人たちに、自分たちがインドでの生活を通して得た知恵や情報を少しでも多くお伝えして、不安を軽減するお手伝いをしたい。
ということで、非力ながらも、夫A-さんの勤め先で、インド赴任される方へのインドガイダンスをさせて頂くことになり、インドの医療・水・生活様式・言葉・子育て・日本人会・食べ物…色々な心配事1つ1つに具体例を挙げながら不安を解きほぐしていく努力をしています。
最初に会った時は「インドでの生活なんて想像もつかない…。無理に違いない。」と仰っていた方が、話し終えて別れる頃には「インド生活、なんとかなりそうな気がしてきたわ。なんだかワクワクしてきました。」と笑顔で言ってくれた瞬間、こんな私でも少しは人様のお役に立てたのだ、と嬉しく思える。

人生37年目にして、今までの人生を振り返り、そしてそれをこれからの人生にどう活かすか、今真剣に考え悩んでいる。「不惑の40歳」まで残すところ3年。頭の中で考え戸惑ってばかりいないで、とにかく体を動かそう。
来年「合格しました!」と言えるように頑張るぞ~!

2011. 06. 19  
日本に帰ってきて、とても有り難いな、と思うことの1つに、地域の公民館や公的施設での講習やイベントへの参加が可能になった、ということがある。
「プロのコーチが教えてくれるボーリング講習会」や「お料理教室」「太極拳」「ヨガ」「ピラティス」「グリーンカーテンの作り方」等々、本当に色々な講座があるし、しかもお手頃価格で受講できる。
今まで転々としてきたので、地域の活動に参加することで子供達にも「郷土」という認識を持って貰いたい、という気持ちもあり、興味のあるものにはどんどん参加するようにしている。

そして何より、週末の土曜日、夫A-さんに子供達を連れ出して貰って、たまりに溜まった洗濯物を片付けたりベッドリネンを交換したりと、家事に集中する時間を作ることが目的であることもある…(笑)

ある土曜日、親子料理教室に参加してきて貰った。メニューはイタリアン。
話しはちょっとそれるが、我が家では、それぞれの誕生日には主役の大好物リクエストでお祝いする習慣がある。私は毎回みんなの好物を作ってお祝いするけど、自分の誕生日には自分で作るしかないのもちょっと寂しい…(涙)
そこで、私の好きなイタリア料理を習得して貰って、誕生日や母の日などに作ってもらおう、と思ったのだ。そして、夫A-さんに相談もせず、料理講習会に勝手に申し込んでおいた(笑)

当日、朝から張り切って出掛けていき、料理を習い、作ったものを食べて、後片付けもして昼過ぎに帰宅した父子。「凄く美味しかったよ~!!」と元気な第一声で玄関を開けて入ってくる子供達。
手作りミートソースのスパゲティ、ほうれん草と卵のサラダ、オレンジティラミスを作ったそうで、ティラミスはお土産に持って帰ってきてくれ、早速頂くとコッテリと濃厚で美味しかった。
「今度、お父さんと一緒に作ってあげるからね!お母さんは何もしなくて良いよ!」などと嬉しいことも言ってくれた。

そしてある日の夜、夫A-さんと子供達が夕飯を作ってくれることになった。
その間、私は好きな音楽を聴きながらフンフン鼻歌交じりにアイロン掛けしていた。階下の台所からは、楽しそうなワイワイがやがや話し声と調理の音が聞こえてきて、さらには階段を上ってくる美味しそうな香り。様子を見に行くと、司令塔の夫A-さん、真面目に作っている子供達の姿があった。
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2時間ほどしてだろうか…、かなり時間はかかったけど「出来たよ~!!」とお声がかかった。
テーブルに並べられた料理は、不器用な盛りつけも愛おしく、とても美味しそう。
子供達はコーラ、大人はインドのシャンパンで乾杯をして食べ始めた。
お世辞ではなくて、心から美味しいと思ったし、涙が出そうなほど嬉しかった。
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因みに、インドのシャンパンでSULAというブランドがあるんだけど、飲みやすく香りも良いしとても美味しいので、機会があれば是非お試しくださいな。

主婦って、自分が作ることの手間を嫌と言うほど実感しているから、人が作ってくれた料理は本当に有り難いと感じることができるものだ。
鉄男が「お母さんが毎日ご飯を作る時の苦労が分かるよ。」と労ってくれ、チーコが「お母さん、いつも30分とかで沢山おかずも作って凄いね!」と褒めてくれた。もう、その言葉をもらえただけで満足だ。

親子クッキング、是非また参加して頂かねば…。
そうやって、自分たちで作る大変さや喜びを感じ、人が作ってくれることへの感謝の気持ちも生まれるのなら、もっとお手伝いしてもらったほうが良いんだろうな、とも思うんだけど、なかなか忙しい平日にはのんびり構えられないのが辛いところだ。

料理の楽しさがちょっと分かったのか、最近は週末になると「晩御飯作ろうか?」と言っては、カレーライスや焼きそばを作ってくれる夫A-さん。
先日、「定年退職後には、食事当番は交代制にしよう。」と私が提案すると、「うん、そうしよう。」と了解してくれたので、証拠としてここに書き記しておく(笑)

2011. 06. 16  
私の古巣ブログである『アッチャー?!インド生活』より分岐して、本帰国後に始まった本格的な日本、ここ遠州地方での生活について書いていこうと思います。

タイトルの「布団が吹っ飛んだ!」は、大阪出身の私が、こちらで生活を始めた8年前、ベランダで干していた布団が見事に宙を舞い落下していった時の衝撃を未だ忘れられず、「ダジャレちゃうんやから~。ホンマに布団が吹っ飛ぶんかいな?!有り得ん!!」と叫んだ遠州の第一印象から来ております。
…とまぁ、のっけからアホな第一印象のこの新ブログですが、引き続き、お付き合いの程よろしくお願いいたします。

簡単に我が家の自己紹介をさせて頂きますと…
ヨーロッパはハンガリーで出逢い、駐在員&現地採用という格差を乗り越え(?)、2000年春にミレニアム婚(この表現、懐かしいですなぁ…もう死語?!)した私たち夫婦。
結婚式を挙げた大聖堂の美しいドーム。
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2001年、第一子である鉄男を授かり、ハンガリーでの仕事や子育てを楽しみながらも2003年春に日本帰国。2年間の社宅暮らしをしながら初の遠州生活がスタート。2004年には第二子のチーコ誕生。
初めての土地、社宅での2人の子育てに追われながらもワイワイと楽しかった日々。
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念願のマイホームを建てたにも関わらず、2005年、夫groovin(通称「夫A-さん」)は半年も新居に住まないまま、次の駐在国インドへ。そして2006年春、後を追って家族もインドへ渡り、そこから約5年の波瀾万丈なジェットコースター的インド生活を満喫。その間2008年に、第三子ピー助をインドで出産。
出産後退院して初めての家族5人写真。インドの自宅にて。
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2010年秋、新築だったはずの中古マイホームに戻り、遠州生活の再スタート。帰国して間もなく、フレンチ・ブルドッグの福ちゃんと電撃的な出逢いを果たし、めでたく5人+1匹家族と相成りました。
何でもかじっちゃう困り者・福嬢。
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未だハンガリーからの引っ越し荷物の段ボールが残る中、更にインドの香りの染みついた大量の引っ越し段ボールが積み上げられる「開かずの間」を有する我が家。草ボウボウの猫の額の庭を、念願だったガーデニングを楽しみながら整えていくのも楽しいものです。
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旅行・温泉・美味しいもの大好き。日々、笑ったり怒ったり泣いたりしながらバタバタ一生懸命に生きる我が家の記録として書いていけたら良いなぁ、と思っています。
どうぞ、みなさまよろしくお願いいたします。

GROOVIN&ARANYOS一家一同

(ARANYOS記)